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2013年12月15日 (日)

大喧嘩

児童相談所の方は、ブログでやたらなことを書くでない。子どもの人権侵害にあたる、などと仰るのですが、本日ばかりは正直なところを書かせていただきましょう。

発端は、子どものクリスマスプレゼントおねだり&夜眠くなっての愚図りでありました。

我が子は、うちに来た当初から、なぜか眠くなると理屈も何も通じなくなって、訳のわからない聞かん坊になり、仕舞いには暴れて、まるで人格が変わったようになります。

それが次第に眠たいときの「愚図り」だとわかるようになって、一騒動の後、天使のように寝入って

「やれやれ。ようやく寝たか・・・。眠たくて愚図ってたのね・・・」

と、笑うことが毎日のことになっていて、そうして何年も過ごした筈だったのですが・・・。

先日は、ちょっと違いました。

このところ、子どもは、何かにつけて

「おかあさんは、〇〇ちゃんのことが嫌いなんでしょ」

と言います。

テレビゲームを買ってくれないのも、クリスマスのケーキがないのも、ポケモンのおもちゃがないのも、みんな自分のことが嫌いだからだ、と。

おいおい。何言ってるんだ。テレビゲーム買ってアタマやカラダが良く育つならおかあさんはいくらでも買うけれど、どう考えても外遊びのためのボールや将棋の方がアタマやカラダに良いように思えて仕方ない。だから、おかあさんは、テレビゲームは買わないんだ。

クリスマスのケーキは、別にケーキ買ったっていいけど、うちは、その後すぐにおとうさんの誕生日が来るから、クリスマスにはケーキではないものでお祝いするんだし、そもそもクリスマスはケーキを食べるための日ではない。本当のクリスマスのお祝いは、教会に行ってみんなでお祈りをしたり歌を歌ったりしてイエス様のお誕生日を皆で喜んで、その後に家族や親しい人たちと「クリスマスおめでとう」とご飯を食べたりすることなんだ。

等など、いろいろ説明しますが、収まりません。

仕舞いには、明日クリスマスのプレゼントを買ってくれ。クリスマスまでなんて、あと10日も待てないと言って騒ぎ出し、それを聞き入れないのは、おかあさんが自分が嫌いだからだと言い出し、私の方がキレました。(この間、私の小指が子どもに蹴られて突き指するハプニングあり)

あなたね。おかあさんは自分のことが嫌いだ嫌いだって言うけど、じゃぁ、一体何をしろって言うのよ。

そうやって言う〇〇ちゃんの方が、おかあさんのことが嫌いなんでしょ!!

おかあさんは、あなたが好きだから、一緒にごはんを食べたり、本も読んであげるし、勉強も教えるし、習いごとにも連れて行くし、トランプやUNOで遊んだり、一緒にお風呂に入ったり、一緒の布団で寝たりもしてる。おかあさんが嫌いでいなくてもいいと言うのなら、もう、本を読むのも、勉強するのも、一緒にごはんを食べるのもやめようか。

おかあさん、一生懸命あなたを育てて、病気になって2回も入院する位頑張ってきたのに。これ以上何をしろって言うのよ。

お医者さんに、あんまり頑張り過ぎるとよくないから、本を読んであげるのも、今日は何ページまでね、って決めて読まないと、いくら読んでも「もっと!もっと!」ってきりなくなって具合悪くなるから、ちゃんと読むところを決めなさいって言われてるのに、それでもあなたが「どうしても読んで!」って言うから、1冊だけ読んであげることにしてるのに。

そして、子どもは、

「じゃぁ、どうして自分をこの家に連れてきたのよ」

とも言います。

この問いにだって、さんざん答えてきましたが、もう、堪忍袋の緒が切れました。

おとうさんとおかあさんは、ずっと子育てがしたかったの。長い間二人きりで、おじいちゃんも死んじゃって、二人っきりになっちゃって、子どもがいて賑やかに過ごせたら、多少の苦労はあってもどんなに楽しいかと思って、それで〇〇さん(児童相談所のワーカーさん)の所に相談に行ったら、あなたのことを紹介されたの。

とっても元気で良い子だから、よかったら会ってみませんか、って言われて、会ってみたら本当に元気な良い子で、おかあさんやおとうさんや、このおうちのことが気に入ってくれたから、じゃぁ、一緒にここで暮らして、この家の子になりましょうってことになったの。

すると、子どもは、

「でも、〇〇ちゃん、良い子じゃないもん」

と言います。

あのね。良い子っていうのはね、良いことしかしない子、っていうことじゃなくて、身体が丈夫だとか、物事の考え方がまっすぐだとか、そういうことを言うの。

あなた、身体が丈夫で、剣道だってドッジボールだって、リレーだって、やれば何でも一番になっちゃって、お勉強だっておかあさんが教えたら教えた分できちゃって、それで何が不満なのよ。

いくらがんばったって勝てない子や、なかなかできるようにならない子なんていっぱいいるのに。

もう、そうやって文句ばっかり言ってるなら、こんな家になんか来なけりゃ良かったって言うのなら、赤ちゃんのおうち(乳児院)に戻ろうか。

院長先生に事情を話して、もうおうちは嫌になったので、戻りたいです、ってことにしようか。

でも、裁判所の人にあなたはぺこさん家の子どもです、って戸籍っていうのに書いてもらっちゃったから、もう戻せないないんだけど、それでもどうしても嫌ならしょうがないかから。赤ちゃんのおうちに戻るか。

どうする?

もう、一気にまくしたてた私に子どもは参ったらしく、一言

「おかあさん決めてよ」

と言いました。

知らないよ。自分で決めな。おかあさんが決めると、後で「おかあさんが勝手に決めた」って言うんだもん。

「でも、おかあさん、決めて!」

よし。

じゃぁ、いいかい。

あなたは、この家で暮らすこと。

もう、いちいち「おかあさんは、自分のことが嫌いなんでしょう」と言わないこと。

そして、習いごとや勉強を勝手にさぼったりしないこと。

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よく、人さまには、こんなやりとりを小学生になったばかりの子どもとしているなんて!!と驚かれることがあります。

でも、私達には、こうして本当にお互いが一緒にいていい存在なのか、確認し合うことがどうしても必要なのです。

途方もないエネルギーが必要です。思春期の子どもが暴れているような騒ぎです。

そして、残念ながら、この苦労に対しての支えは、私が思うに児童相談所(行政)からも、里親の会(自助)等からもありません。

特に、昨今は、晩婚化の影響もあり特別養子縁組などで子どもを迎える事例をマスコミなどで見かけるようになりましたが、そこにしばしば登場する

「この子を産んでくださった実母さんには、ただ感謝の気持ちでいっぱいです」

といった台詞には、正直、私は全面的な共感ができずにいます。

この子が、今こうして私たちと自分のあり方を確かめ合おうとしているのと同時に、この子を産んでくれた方は、今は自分の手元にいない手放した我が子のことを、心の奥にしまいつつ今日も別な毎日を生きているんだろうな、と。

子どもは、天使???

いえいえ。人間ですもの。ときに悪魔。ガキ、であります。

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コメント

お久しぶりです。
kizasiから飛んできたらペコさんのブログでしたー。

ぺこさんは、いつも、毅然とした態度で、
揺らぎなく子育てしていらっしゃる印象だったので、
ぺこさんご家族も色々乗り越えていらっしゃるんだなぁと思いながら
拝読させていただきました。

ウチは、まだ全然おしゃべりすらできないので、
(それでもだんだんナマイキになってきましたcoldsweats01
実親さんには子どもの命を守り産んでくれた感謝の気持ちしかありませんが、
これから口が立ってきたりすると
いろんな感情が生まれてくるんでしょうね、きっと。
(今の時点で「天使」とは思えない時間が長くなってきたあたしって一体・・・
 先が思いやられる・・・滝汗)

↓でブログを綴っています。
子どものことについては、特別養子縁組が成立してから
当時を振り返って書き始めましたので、
現時点で内容がリアルから9か月ほどビハインドしていますが、
よかったら遊びにいらして下さいませ。

投稿: みさ | 2013年12月17日 (火) 08:41

みささん、こんにちは。

同じ特別養子縁組でも、児相を通して里子として子どもを迎えると、子どものこれまでの発育の様子などとともに産んでくれた親御さんの背景を説明されます。

うまく言えませんが、そうした事情を知っているので「産んでくれてありがとう」の前に「いろいろ大変でしたね」が来ちゃうのですよね・・・。

子どもは子どもなりに、産んでくれた人は自分のことを置いて逃げたと言います。逃げたのではなく責任をもって託した。そして縁あって我が家に来た。それでいいじゃないか。

これまでも、これからも、ひたすらそれを繰り返すのが親の務めだと思っています。

そうそう。小さいからって「天使」などではありませんよ。子どもが天使なのは、寝ているときだけです。smile

親に手を焼かせて大きくなるのが子どもですもの。今のままでいいのではないかしら。

投稿: ぺこ | 2013年12月18日 (水) 22:47

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