手はどこから
子どもが寝るときに背中をトントンして欲しいと言うので、トントンしましたら、、、
「そのトントンの手は、どこにあるの?」
と驚いて、不思議がりました。
「手?!」
「おかあさんの手、どこからトントンしてるの?」
訊かれた私も、わけがわからずキョトンとしましたが、後になってその質問の意味がわかりました。
子どもをトントンした私の手は、一緒に布団に入っている私の手ですので、子どもが寝ている布団の中。パジャマを着ている子どもと布団の間にありました。
これは想像でしかないのですが、施設では子どもはひとり用のこども布団で寝ていましたから、いつもトントンしてもらう手は、お布団の上から、だったのではないかしら。
「そっか。ずーっと、トントンしてもらう手は、お布団の上からだったのね、、、」
それからしばらくの間、私は
「そっかー。同じお布団で寝ていないんだものね、、、」
「そうよね。子どもベッドの脇からだと、掛け布団の中に手は入れられないもの、、、」
「そっかー。そうよね、、、」
と遠くを見るのでした。
ちゃんと寝かしつけてもらって、それはそれで楽しく過ごしていたのですけどね。
「トントンの手は、いつもお布団の上からだったんだ、、、」
同じ布団の添い寝に慣れていないせいか、以前はよく暑がって、くっついて寝てもすぐに離れたがったりもしました。
今は、寒くなってきたせいか、犬のようにずっとくっついて眠っているのですが・・・。








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