ほんの少し前まで、私は育児という家事に価値を見出せない人でした。
ずっと働き続けるつもりだったから、子どもは保育所に預けて、朝の登園までと、夕方のお迎え以降の面倒をみるのが、親の仕事だと思っていました。
今は、保育所もずいぶんと柔軟な対応ができるようになって、朝夕の延長保育を利用すると、朝は7時から、夜も7時まで、お金さえ払えば預かってくれます。
「ホホ。それなら、なんとかなるワ♪」
と、お気ラクに考えておりました。
だって、だって。私が結婚して間もなくの頃は、そんな延長保育をしている保育所は、ほんの少し。殆どが8時から5時、延長して6時でしたもの・・・。
で、保育所に預けながら働くつもりだったのに、里親からのスタートではそれが難しいので、とりあえず退職することに決めてみたら、今度は
「毎日、子どもと何して遊ぼうかなぁ~♪」
と、子どもと遊ぶことや、ベビーカーなんかなしで、自分ひとりなら5分とかからない道を、20分も30分もかけてお散歩するのもいいかなぁ、、、なんて思うようになっちゃって・・・。
ある日の夜。いつものように人気の少なくなった職員室を後にして、職場の門を出ましたら、お向かいの女の子が帰宅したところでした。
「えっ?!こんな時間まで?!?!」
毎朝、7時過ぎの校門が開く頃に、保育所に出掛けて行くのです。
お母さんは、クルマで女の子を保育所に預けに行き、一度自宅に戻り、クルマを置いてお仕事に向かいます。
「朝早くから、大変だなぁ~」
程度にしか思っていませんでした。
だって、帰りに見かけることは殆どなかったから・・・。
そしたら、学校には、殆ど年齢の変わらない1年生も、居残り勉強をしている上級生も、働いている先生たちもとっくにいなくなっているような時間帯に、おうちに帰っているわけです。
時計を見ると、7時半過ぎ。
「そっか。保育園で延長保育をしていると、こんな時間だよね・・・」
そう納得する一方、
「でもサ、長すぎだよ
」
と、思わずにいられませんでした。
働くことが悪いことだとは思いませんが、保育所に預けてフルタイムでお仕事をすると、親子の会話は、ほんの短い時間に凝縮してしかできません。
朝7時に家を出るためには、夜8時には寝ていることでしょう。
家の掃除だって疎かになるのに。私、そんなんじゃ子どものことなんか何もわからないで過ごしちゃうかもしれない、と、思いました。
お稽古事なんか行かなくていいから。家でたくさん遊んでなよ。家でだったら、危ない道具も使わせてあげられるよ。大勢ではできないことを、やらせてあげられるよ。
そうした、効率のよさとは無縁の育児に価値を見出すようになっちゃったので、この頃の私は、職場への未練よりも、「家にいたら、子どもにどんなことをしてやれるかな?」と思うことが多くなりました。
昨日のアキバのお店だって、一人や二人ならネットではなく実際のお店に連れて行ってあげられます。
「なんだか、いろんな部品があるねぇ~。なんだこりゃ?」
と、片っ端から手にとって、見せてあげられます。
もう、おばちゃんだから、ミニスカートは履けないけどサ。
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